No.42 平々凡々たる顧問の独り言
私の教員人生は、吹奏楽部と切っても切れない縁（とでもいうしかないもの）で結ばれています。新任の校長面接で「吹奏楽部、持てますね」と念を押され、元気よく「はい！」と返事をしたのを皮切りに、転勤のときには「まずは吹奏楽部をよろしく。いやー、助かりましたよ」と、本業の社会科の話はそっちのけでした。
そう、実は、音楽科の先生でも、行事では活躍するものの授業には直結しない吹奏楽部の指導運営に二の足を踏む方は少なくないのです。合唱の面倒も見なくちゃならないし、音楽の専門家だけに、吹奏楽の大変さがわかっているのでしょう。そりゃそうです。なんといっても演奏の指導、いやそれ以前に楽器の管理維持が大変ですし、消耗品の注文と集金にも気を遣います。ほんのお粗末な知識で、吹奏楽部育ちだということだけを頼りに、なんとかかんとかやってきた、私なんぞはただそれだけです。
もともと吹奏楽部に入部する子は、運動部はイヤ、スポーツは苦手というのが多い。どちらかといえば大人しく、人前に出るのはどうも、というタイプも、これまた多い。それが、1年2年と音楽室に通ううちに、みるみる変わっていく。毎日練習がある、いちいち大声で返事をする、楽器を吹くのが楽しみになり、早く放課後にならないかなぁと思う頃には、いっぱしの“楽隊の一員”の出来上がり！ かといって、すべてが順調に進むはずもなく、毎年お決まりのように、ケンカだなんだとトラブルは起きます。女子が圧倒的に多い部員の生活指導は簡単ではありません。
しかし、「音楽が好き」という気持ちさえあればいい！ 中学生活を音楽とともに過ごして、一人ひとりが、人の和を知り、役割を果たす喜びを感じ、責任を負うことの厳しさを味わい、ともに泣き、笑いあって成長していく、それこそが吹奏楽部なんだなぁ！ 嬉しいことに、途中で辞める子はまずいませんし、卒業生のほとんどが高校でも吹奏楽を続けています。コンクール会場で成長した彼女たちと会うのは楽しみのひとつです。専門家ではない私だけれど「音楽と、音楽が大好きという子どもたちが好きだからやってこられたのかなぁ」と思う今日この頃、幸いなことに、若い音楽科の先生がバトンを受け取る決意を固めてくれました。ヤッタ！ 常任指揮者の席は譲ろう！！ 私は生涯吹奏楽部の一顧問、それが最高！！！
そう、実は、音楽科の先生でも、行事では活躍するものの授業には直結しない吹奏楽部の指導運営に二の足を踏む方は少なくないのです。合唱の面倒も見なくちゃならないし、音楽の専門家だけに、吹奏楽の大変さがわかっているのでしょう。そりゃそうです。なんといっても演奏の指導、いやそれ以前に楽器の管理維持が大変ですし、消耗品の注文と集金にも気を遣います。ほんのお粗末な知識で、吹奏楽部育ちだということだけを頼りに、なんとかかんとかやってきた、私なんぞはただそれだけです。
もともと吹奏楽部に入部する子は、運動部はイヤ、スポーツは苦手というのが多い。どちらかといえば大人しく、人前に出るのはどうも、というタイプも、これまた多い。それが、1年2年と音楽室に通ううちに、みるみる変わっていく。毎日練習がある、いちいち大声で返事をする、楽器を吹くのが楽しみになり、早く放課後にならないかなぁと思う頃には、いっぱしの“楽隊の一員”の出来上がり！ かといって、すべてが順調に進むはずもなく、毎年お決まりのように、ケンカだなんだとトラブルは起きます。女子が圧倒的に多い部員の生活指導は簡単ではありません。
しかし、「音楽が好き」という気持ちさえあればいい！ 中学生活を音楽とともに過ごして、一人ひとりが、人の和を知り、役割を果たす喜びを感じ、責任を負うことの厳しさを味わい、ともに泣き、笑いあって成長していく、それこそが吹奏楽部なんだなぁ！ 嬉しいことに、途中で辞める子はまずいませんし、卒業生のほとんどが高校でも吹奏楽を続けています。コンクール会場で成長した彼女たちと会うのは楽しみのひとつです。専門家ではない私だけれど「音楽と、音楽が大好きという子どもたちが好きだからやってこられたのかなぁ」と思う今日この頃、幸いなことに、若い音楽科の先生がバトンを受け取る決意を固めてくれました。ヤッタ！ 常任指揮者の席は譲ろう！！ 私は生涯吹奏楽部の一顧問、それが最高！！！
神奈川県川崎市立有馬中学校吹奏楽部
星 千嘉子
団員数：男子2名 女子70名 ※団員数は掲載当時のものです。
モットー：音楽を愛し、楽器を愛し、仲間を愛し、先生を愛し、Let's play music!
